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部屋中の表面を清潔に保つための手段である「環境殺菌」とは?詳しく解説

部屋中の表面を清潔に保つための手段である「環境殺菌」とは?詳しく解説

室内は常に清潔にしておくことで気持ちよく過ごすことが可能となります。そのためにはこまめに清掃をする必要があるでしょう。そのための手段の一つが「環境殺菌」です。しかし、環境殺菌についてご存じない方も多いかと思います。そこで今回は、環境殺菌とはなにかということについてご紹介いたします。環境を殺菌して清潔に保ちたいという方はぜひ参考にしてみてください。

1.環境殺菌の目的

普段の生活の中で、どうしても体にはウイルスなどが付着してしまいます。室内に入るときや、ものに触れる際にアルコール消毒をすることで一度リセットすることは可能です。しかし、ものにすでに付着しているウイルスなどがあった場合、せっかく消毒をした体で触れても意味がなくなってしまうでしょう。たとえばドアノブや椅子、手すりやテーブルなどが挙げられます。そうしたものを殺菌するためにおこなうのが「環境殺菌」なのです。

普段の暮らしだけではありません。たとえば病院のように、殺菌された状態が好ましいような場所においては、環境殺菌は効果を発揮することになります。常に室内の空間を殺菌しておくことによって、入室の際にしっかりと消毒を行うことで殺菌された環境を整えることが可能となるのです。常時殺菌された状態にする必要がありますので、手作業によっておこなうとなるとかなりこまめに殺菌作業を行わなければならないでしょう。

2.環境殺菌の方法

環境殺菌を行う方法としては、いくつかの方法が存在しています。大きく分けると以下の2つの方法によって行われています。

2-1.自身でおこなう

まずは自身でおこなうという方法です。自らの手によって、その都度環境を殺菌することになります。消毒液などを使用して、手すりなどの殺菌するべき対象物を一つずつ拭いていくのです。拭き漏れがあるとあまり意味がないため、しっかりと丁寧に拭き取っていきましょう。部屋の面積が狭かったり、対象物の数が少なかったりすれば簡単ですが、実際にはそれなりに時間がかかる作業となります。病院などのように広さも部屋の数もそれなりにある場合には、人員の問題もあり、なかなかこまめに消毒することができないケースもあるでしょう。結果的に徹底した殺菌ができていないことも少なくありません。

2-2.業者に依頼する

業者に依頼することも効果的です。素人では殺菌漏れなどの甘さが出てしまうことがありますが、業者の作業ではそのようなことはありません。環境内のすべてが徹底的に殺菌されることになります。プロの作業ですので安心しておまかせすることができるでしょう。しかし、その都度費用が発生してしまうため、毎回お願いするというわけにはいきません。定期的にお願いするというのが一般的です。それだけでも非常に効果があります。

3.環境殺菌の注意点

環境殺菌を行う上で、以下の点に注意するといいでしょう。

3-1.広範囲に対してアルコール消毒はしない

1つ目の注意点は「広範囲に対してアルコール消毒はしない」です。アルコール消毒は殺菌作業に効果的な手段ですが、引火性があるということをついつい忘れがちです。広範囲に対してもしもアルコール消毒をした場合にどうなるかというと、何らかのきっかけにより引火してしまう恐れがあります。家事に発展してしまう危険性もありますので、アルコール消毒はあくまでも狭い範囲でおこなうようにするといいでしょう。

3-2.消毒液は噴霧しないようにする

「消毒液は噴霧しないようにする」というのも注意点です。消毒液は、あくまでも直接対象物に対して付着させるようにして使うべきものとなります。噴霧してしまうことで、作業者が吸入した結果その毒性に侵されてしまう恐れがありますし、対象物に対してあまり接触しない可能性もあるでしょう。噴霧したほうが使用する方法としては手っ取り早く簡単ですのでついついしたくなってしまうかもしれません。しかし、タオルなどに染み込ませた状態で拭くという使い方が最も効果的です。

3-3.粘着マットなどは不要

殺菌目的で使用される粘着マットなどですが、不要です。感染防止効果がないといわれているため、使用しても意味がありません。むしろ使用することで転倒の危険性が生まれてしまうでしょう。これからの使用をお考えの方は用意しなくても大丈夫です。すでに使用中の場合には、撤去しましょう。

4.まとめ

環境殺菌は、その名の通り環境を殺菌して清潔な状態に保つための手段の一つとなります。人力でおこなうことはもちろん可能ですが、空間の広さ次第では非常に大変ですし、徹底した殺菌ができない可能性もあります。病院などのように清潔であることが求められる環境であれば、とくに業者に依頼するのがおすすめです。

「株式会社マコトサービス」は医療関係などに特化した清掃会社です。環境面に対する殺菌をはじめとする清掃をおこなっております。ご自身では大変な作業も、経験豊富なプロが徹底的にきれいにします。まずはお気軽にお問い合わせください。

かなりきつい?介護施設における清掃の目的や清掃内容をご紹介

かなりきつい?介護施設における清掃の目的や清掃内容をご紹介

介護施設ではメインの業務は介護になりますが、清掃に関しても行わなければいけない大切な業務の一つです。介護施設の清掃というと、一般的にはきついというイメージがあるでしょう。しかし、実際にはどのような清掃作業があるのかご存じない方は多いかと思います。そこで今回は、介護施設における清掃の目的や清掃内容についてご紹介いたします。介護施設で働くことをお考えの方などは、ぜひ参考にしてください。

1.介護施設における清掃の目的

清掃はどの施設に関しても当たり前におこなうべきものですが、介護施設ではとくに清掃の目的が明確です。それは以下の通りとなります。

1-1.施設を清潔に保つため

まずは基本となる「施設を清潔に保つため」という目的です。介護施設は、介護をするための施設というだけではありません。そこに入居している方にとっては家なのです。多くの方がこれからの生涯を過ごすことになる場所ですので、常にきれいな状態でなければ精神的にもダメージになってしまうかもしれません。とくに介護施設の場合はどのエリアに関しても汚れやすいというのが特徴です。入居者だけでなく介護職員や、入居者のご家族の訪問もあるため、汚れやすいと同時に清掃する時間を捻出するのも簡単ではありません。それでも快適な空間を提供するために、清掃を行うのです。

1-2.感染対策のため

感染対策のためというのも清掃の大きな目的の一つです。介護施設に入居されている方は、高齢の方が多い傾向にあります。体の免疫が弱いため、若い人よりも感染症に対するリスクも高いのです。そのため、感染リスクを極限まで少なくするための手段として、徹底した清掃が必要となります。ウイルスを持ち込まないことはもちろんのこと、持ち込まれてしまったとしても、清掃によって環境を整えるのです。

2.介護施設での清掃はきつい?

介護施設の清掃はきついという一般的なイメージがあるでしょう。たしかに、大変です。介護施設は清掃しなければならない箇所も多く、また汚れるスピードも比較的早いため、常に清掃に追われてしまうことも少なくありません。清掃中はつい作業に没頭してしまいがちですが、清掃だけが業務ではないため、常に周囲に気を配っていなければならないこともあります。また、周囲に入居者がいることに気づかずにぶつかってしまう恐れもあります。

とくに慣れるまでは大変でしょう。慣れてからも決して楽になることはなく、きついという点ではあまり変わらないかもしれません。しかし、必ずしも介護職員が清掃をしなければいけないわけでもありません。清掃業者に委託をして清掃を行うという選択肢もあります。介護施設によって決まっているので一概には言えませんが、清掃業者に依頼することで介護職員の清掃業務の負担を取り除くことは可能です。介護職員にとっては介護するというのがメインの業務です。清掃で疲弊してしまっては本末転倒になります。清掃業者が清掃を行う場合には、介護施設の清掃はきつくなくなります。

3.介護施設の清掃内容

介護施設によっても若干異なりますが、基本的な清掃内容としては以下のとおりです。

3-1.接触頻度の高さによって分けて清掃する

まず清掃ですが、接触頻度の高さによって分けておこなうことになります。たとえばテーブルや椅子、手すりのように頻繁に接触するような場所は汚れやウイルスも付着しやすいでしょう。そうした高頻度で接触する箇所に関しては、最低でも1日に数回は清掃をするのが安全です。接触頻度が低い箇所に関しては、1日1回で十分でしょう。

3-2.清掃用具の準備

清掃の際には、準備が大切です。滞りなく清掃を済ませるためには、どれだけ準備ができているかがポイントとなります。日常清掃においては、用具の種類や使い方も決まっているのでいつもどおり決まった内容で準備を行いましょう。全ての清掃手順に意味がありますので、勝手に省略などはしてはいけません。

3-3.汚染を広げない動線での清掃

清掃の順番も重要です。汚染を広げないような動線での清掃が求められます。たとえば、上から下に向かって行ったり、奥から手前に向かって行ったりという清掃の流れを意識しましょう。気ままに清掃をしてしまうと、せっかくきれいにしたところに再び汚れなどが付着してしまう恐れがあります。順序が重要なのです。

4.まとめ

介護施設の清掃はたしかにきついと感じる方も多いでしょう。しかし、それは介護施設に限ったことではありません。介護施設における清掃は、介護の一種でもありますので入居者の方が安心して過ごせるようにするために欠かせない業務です。スタッフがおこなうだけでなく、業者に依頼するという選択もありますので、人員不足など必要に迫られた際には活用するといいでしょう。

医療や宿泊施設、介護施設等に特化した清掃を行っている「株式会社マコトサービス」では、介護施設向けのクリーンソリューションを得意としています。入居者の方はもちろんのこと、働くスタッフの方のためにも徹底的に清掃を行います。お気軽にお問い合わせください。

医療清掃の必要性は?清掃方法や大切なポイントも併せてご紹介!

医療清掃の必要性は?清掃方法や大切なポイントも併せてご紹介!

近年、感染症の蔓延とともに、清掃業界においては感染症対策に重点を置くようになりました。そういう中で医療清掃は、もともと院内感染症対策を第一に作業をすることが基本です。

少子高齢化社会において、通院する方に高齢者が増えており、院内感染を心配するご家族様も多くいらっしゃいます。そこで医療清掃は何のための清掃なのか、具体的にどのような清掃をしているのか、清掃方法やポイントについてご紹介します。医療清掃について詳しく知っておきたいという方は、ぜひとも参考にしてみてください。

1.医療清掃の必要性

医療清掃は、病院内を綺麗で清潔にするだけが目的ではありません。では一体何のための清掃なのか、また、医療における5つのSについてもご紹介します。

1-1.何のための清掃なのか

医療清掃は患者様やその家族を守るため、また働くスタッフを守るために病院内を清潔に保ち、感染経路を遮断することで感染症を防ぎ、品質の向上を目的としています。

綺麗になればよいだけではなく、前提として患者様や家族、またスタッフの皆さまに安心して過ごせるという安心感を持っていただくことが大切です。

1-2.医療における5Sとは

医療現場や介護施設などにおける5S活動とは、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの5つになります。5S活動は、簡単にいうと、どの方が清掃をしても同じように綺麗になることです。順番としては、まずは整理整頓をして不必要なものを処分してから清掃に入ります。

綺麗さというのは人により感覚が変わりますので、その綺麗さの基準を統一することで、誰が清掃をしても同じ綺麗さを保つことができます。

2.医療清掃の方法は?

医療清掃は、毎日の清掃や定期的な清掃、また臨時清掃といったように3つの清掃方法がありますのでご紹介します。

2-1.日常の清掃

日常の清掃では、病院の清掃マニュアルに沿って毎日行います。とくに、人の出入りが多い待合室やトイレ、病室や廊下などです。エレベーターやエスカレーター、自動販売機など不特定多数の方の手が触れるものに関しても、毎日清掃します。

また、人の出入りが多いと菌を持ち込まれる可能性も高いので、どこに菌が付いているのか目ではわかりません。そのため、清掃だけではなく除菌や消毒をすることも大切です。

2-2.定期的な清掃

定期的な清掃とは、冷暖房設備や換気扇、また窓ガラスや床のワックスがけなどを月に1度ほど行う清掃のことです。

冷暖房設備など専門的な知識が必要な場合は、業者に依頼して丁寧に清掃してもらいます。日常の清掃では難しい汚れを業者の方に綺麗にしてもらうことで、定期的な清掃は衛生面だけではなく美観を保つというメリットもあります。

2-3.臨時清掃

臨時清掃とは、定期的な清掃でも行わないような貯水槽や浄化槽などを、必要に応じて行う清掃です。病院の看板や外壁などもありますので、緊急で清掃が必要になることもあります。

清掃業者は、夏場や冬場など需要の高い時期は、すぐに対応するのが難しいこともありますので、緊急時に対応してくれる清掃業者と提携しておくことをおすすめします。

3.医療清掃のポイントは?

医療清掃には大切な3つのポイントがあります。安心してお過ごしいただくためのポイントについてご紹介します。

3-1.区分けをする

病院内は、診察室や検査室、病室などといったようにさまざまな部屋がありますので、それぞれ区分けをして清掃します。

各部屋の清掃レベルが変わってくるので、まずは区分けをしてから色分けをし、掃除用具にすべて色シールなどをつけます。違う区画で使用しないようにするためです。そうすることで感染症を防いでいます。

3-2.念入りな拭き掃除

通常の掃除では、モップなどを無意識に往復させながら拭いてしまいがちですが、基本的に往復をしてはいけません。モップについた菌が再びついてしまうので、必ず一方向に拭いていきます。

また、モップや雑巾を洗うバケツも、洗剤用とすすぎ用を分けることが大切です。

3-3.全面消毒の徹底

区分けをしたり、念入りな拭き掃除をしたりしたとしても、見えないところに菌が潜んでいることがあります。とくに、天井や什器の裏などにカビが繫殖してしまうこともあります。

そのため、定期的な全面消毒を徹底することが大切です。滅菌しなければならない手術室だけではなく、病院内全体を消毒することで感染症を防ぐことにつながります。

4.まとめ

医療清掃の基本的な考え方や必要性、清掃方法、また大切なポイントについてご紹介しました。医療清掃で大切なことは、病院内を利用する全ての方に安心してお過ごしいただくことや、院内感染を防ぐことです。また、清掃の仕方も誰が行っても同じ品質を保つことが基本となります。

「株式会社マコトサービス」は、医療施設や宿泊施設、また介護施設などの殺菌や消毒、クリーニング清掃などに特化した清掃会社です。科学的根拠に基づいた清掃を行っており、数値化されることでより安心してお過ごしいただけます。清掃業者をお探しの方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。

医療施設における清掃の種類や注意点について!詳しく解説!

医療施設における清掃の種類や注意点について!詳しく解説!

医療施設は、「医療法」第20条にて清潔を保持することが求められています。それは、患者や医療従事者にとって、快適な療養環境を提供する必要があることを定めたもので、医療施設における清掃の重要性を意味しているのです。今回は、医療施設における清掃の特殊性について解説するとともに、清掃の種類や注意点について詳しく解説します。

1.医療施設における清掃の特殊性について

医療施設における清掃は、一般的なオフィスや商業施設の清掃とは、方法や進め方に大きな違いがあります。その特殊性について、主に以下の4つの観点から解説します。

1-1.清掃の目的の違い

医療施設は、文字通り医療を提供する施設であり、患者や医療従事者が利用します。そのため医療施設における清掃では、美観および快適な環境の維持と建物の保全の他に、衛生環境の保全や安全性の向上、医療関係者の作業能率の向上などを目的に行われます。手術後の患者や免疫が低下している患者などもおり、とくに感染防止のための消毒作業などは、徹底したルールと管理のもと行われなければなりません。

1-2.施設や置かれている機材等の違い

医療施設には、外来棟・入院棟・管理棟などに分けられた大きな病院もあり、診察室・処置室・手術室・病室・ICUなどの特殊な施設もあるでしょう。病室では、入院患者が診察・処置・投薬・食事・入浴などを受けながら療養生活を送っているのです。救急病院であれば、救急患者を24時間体制で受け入れています。

また、処置室や手術室・ICUにはさまざまな医療機器や機材が置かれており、ナースステーションや保管スペースには医薬品等が保管されています。

1-3.根拠となる法律の違い

医療施設においては、「医療法」・「医療法施行令」・「医療法施行規則」や「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」などの法令に基づき、運営が行われています。清掃業務についても、これらの法令に照らし合わせて、適切なルールと管理のもと行われることが求められるのです。なお、病院が清掃を外部に委託する際には、受託業務場所に「病院清掃受託責任者」の資格を有した責任者の配置が医療法施行規則で定められています。

1-4.作業の安全性の違い

医療施設では、排出されるゴミの中に、注射針や手術・処置などで発生するガーゼ・手袋などの廃棄物もあります。清掃従事者が、作業中に感染患者の血液や淡・糞便・尿・体液などの分泌液に触れる可能性も高く、適切な作業方法や廃棄物処理方法を行うなど、安全性の確保が非常に重要となります。

2.医療施設における清掃の種類は3つ

ここまで、医療施設における清掃の特殊性について説明しましたが、具体的な清掃の種類は大別すると以下の3つに分けられます。

2-1.日常清掃

病室やトイレ・待合室など人の出入りの多いところを、掃き掃除・拭き掃除・塵埃処理などを日常的に毎日行うのです。埃取りは、とくに通気口や空調・カーテンレール・手すりなどを、埃が飛散しないよう静電気ダスター等を用いて行います。ゴミ箱なども細菌の温床となるため、こまめに拭き掃除を行います。また、高い頻度で人の手が触れるところ(ドアノブ・手すり・水道コック・ベッド柵など)は、感染防止のためにアルコール消毒も行う必要があるでしょう。

2-2.定期清掃

日常清掃では、なかなか清掃しきれないような場所や汚れなどを、専用の道具や洗浄剤・溶剤などを使って定期的に清掃します。主に以下のようなものがあります。

  • 床の洗浄とワックスがけ
  • ガラス磨き
  • エアコン洗浄
  • 換気扇洗浄

2-3.臨時清掃

定期清掃までは行わないものの、汚れが目立ってきた際や、急を要するような清掃が必要となった場合に行う清掃です。主に以下のようなものがあります。

  • 外壁や屋根の清掃
  • 高所のガラス磨き
  • エアコン内部の洗浄
  • 排水管、浄化槽、貯水槽の清掃

3.医療施設の清掃の注意点とは?

医療施設の清掃は、その特殊性から多くの注意点が存在します。ここでは、とくに重要となる4つの注意点について以下に解説します。

3-1.外来患者や入院患者への配慮

まず基本的なこととして、患者に配慮しながら、安全で衛生的な清掃を心掛けなければなりません。たとえば、埃を舞い上げないような清掃や、必要以上に音が立たないよう清掃を行い、清掃用具から嫌な臭いを発生させないような管理について日常的に行うことなどが求められます。

3-2.施設区域ごとに求められる清浄度が異なる

医療施設では、日本医療福祉設備協会が刊行している「病院設備設計ガイドライン(空調設備編)HEAS-02-2013」に基づき、要求される清浄度や目的によって、5つの区域に分類した「ゾーニング」という考え方があります。主な内容は以下の表のとおりですが、清掃作業もこのゾーニングの考え方に沿って行われる必要があります。

清浄度クラス 名称 摘要 該当室(代表例)
高度清潔区域 高度な清浄度が要求される 易感染患者用病室
バイオクリーン手術室
清潔区域 Ⅰの次に高度な清浄度が要求される 一般手術室
準清潔区域 Ⅱよりもやや清掃度は下がるがⅣ 一般区域よりも高度な清浄度が要求される 未熟児室
分娩室
NICU・ICU・CCU
一般清潔区域 原則として開創状態ではない患者が在室する一般的なエリア 一般病室
診療室
新生児室
汚染管理区域 有害物質を扱ったり、臭気が発生したりする区域 RI管理区域諸室
細菌検査室
病理検査室
拡散防止区域 不快な臭気や粉塵等が発生する区域 トイレ
使用済リネン室
汚物処理室
霊安室

※引用:厚生労働科学研究費補助金「標準的な院内清掃のあり方の研究班」作成『院内清掃ガイドライン』

3-3.医療機器など精密機械が多く存在

レントゲン室や検査室・手術室などには、診断機器や検査機器などの医療機器類が多く設置されています。このような区域では、清掃用具を接触させたり、コードや点滴チューブなどに引っ掛けたりしないよう、十分に注意する必要があります。

3-4.清掃従事者の安全の確保

医療施設の清掃作業では、清掃従業者も常に感染リスクと隣り合わせの状況で作業を行いますので、感染防止等の安全確保に留意しなければなりません。また、施設内には医薬品をはじめとする化学製品や毒物・劇物・高圧ガスなどが多く存在しており、清掃従事者に対しても、取扱注意の周知徹底を行う必要があります。

4.まとめ

医療施設における清掃は、その特殊性から、一般的なオフィスや商業施設とは作業方法や進め方に大きな違いがあります。とくに衛生面や安全面においては、根拠となる法律のもと、多くの注意点が存在します。そのため、医療施設が医療提供の傍ら清掃作業も自前で対応するのは非常に難しく、多くの施設が外部に清掃作業を委託しているのです。

「株式会社マコトサービス」では、医療関連サービスマーク認定・清掃作業監督者・病院清掃受託責任者などの認証を受けておりますので、安心して医療施設の清掃作業をお任せください。当社は、さまざまな現場で培った科学的根拠のある清掃技術と、院内感染の防御・患者様視点のホスピタリティを踏まえたクリーンケアシステムによる、医療施設向け清掃ソリューションを提供しております。院内清掃の外部委託をご検討の際は、ぜひお問い合わせください。

医療清掃を業者に依頼するメリットは?事例や業者選びのポイントもご紹介!

医療清掃を業者に依頼するメリットは?事例や業者選びのポイントもご紹介!

医療清掃は、職員の方が業務を行う病院もありますが、病院内はさまざまな見えない菌が入り込むので、専門的な知識が必要です。

近年の感染症蔓延にともない、ますます菌に敏感になっており、職員の残業は増え、人員不足問題も抱えています。そこで、業者に依頼しようと考えている医療関係の皆さまに向けて、医療清掃を業者に依頼するメリットや実際の事例、また業者選びのポイントについてご紹介します。

1.医療清掃を業者に依頼するメリット

医療清掃は病院内職員でもできるからと、なかなか業者への依頼に踏み出せない方々に向けて、業者に依頼するメリットをご紹介します。

1-1.職員の負担軽減

職員の皆さまの業務の、負担軽減になります。また、担当する清掃員の高齢化にともない、感染対策を強化している医療清掃では、より専門性の高いスタッフに依頼する必要があります。

医療清掃専門業者に依頼することで、長い目で見てコスト削減や職員の負担軽減にも繋がるのです。

1-2.美観維持と建物の長寿命化

プロに依頼をすることで、専門的な知識だけでなく、専用機器を使用しての清掃になるので、美観が維持されます。病院内の、ただ単に感染対策や見た目の綺麗さを保つだけでなく、その先には病気を患った方に少しでも気持ちよく来院していただくというのが目的です。

また、美観を維持するということは、劣化を抑えて建物を長寿命化させるということにも繋がります。

1-3.感染対策と安全性

医療清掃専門の清掃業者に依頼することで、綺麗さだけではなく、感染対策を含め安全性の高い病院環境になります。

病院内の医療清掃は、院内感染を絶対に起こさないためのマニュアルと、スタッフの高い知識と意志が必要となり、患者様だけではなく職員も守れます。

2.医療清掃の事例

それでは、医療清掃は具体的にどのような清掃をしているのか、主な事例を3つご紹介します。

2-1.椅子クリーニング

患者様が座る病院内の椅子は、普通の清掃ではなかなか綺麗にできません。汚れが染み込んでしまい、逆に取れない場合もあります。

とくに、液体が染み込んでしまう素材の場合は、高温スチームなど吸引力のある洗浄方法で汚れを除去していきます。

2-2.トイレリフレッシュ

トイレの汚れは除去できないものがあり、またトイレ特有のにおいを特殊洗浄することで、衛生的にも美観的にも綺麗になります。

また床面や便器も、コーティング技術を使用して新品に近い状態にできますので、毎日快適に清潔感あるトイレを維持できます。

2-3.病室退室後のクリーニング

入院患者の方が退院したときのクリーニングはとても大切です。入院中にはできなかった部分の清掃を念入りに清掃します。たとえば、ベッドの隙間やカーテンレールなどです。

入れ替わり立ち代わり入院患者が入る場合は、スピーディーに行わなければなりませんが、業者に依頼することでスムーズな入退院フローが確立できます。

3.医療清掃業者の選び方のポイントは?

清掃のための業者を選ぶとき、清掃業者であればよいというわけではありません。医療清掃では菌に対する知識や経験がないと院内感染を防ぐことができませんので、失敗しないための選び方のポイントをご紹介します。

3-1.病院に特化した業者かどうか

病院に特化した清掃業者かどうかを必ず確認してください。清掃業者のホームページには、清掃実績として実施した場所を掲載している企業が多いので、どのような実績があるのか確認しましょう。

また除菌ワックスや清掃用薬剤を使用し、嘔吐物などの緊急時の処理などにも慣れている業者でないと、瞬く間に院内感染が起こってしまいますので、注意が必要です。

3-2.従業員の教育レベルが高いか

従業員によって業務品質が変わってしまうと、業者に依頼するメリットがなくなってしまいます。教育に力をどれだけ入れているか、また従業員の技術レベルだけではなく、業務に対する意識がどれだけ高いかを見極める必要があります。

清掃研修だけではなくマナー研修など、各種研修が充実しているかを見るようにしましょう。

3-3.連絡が取りやすく丁寧であること

業者との連絡の取りやすさはとても重要です。電話がいつも繋がらなかったり、保留時間が長かったり、メールをしても2、3日しないとレスポンスがなかったりする場合は注意が必要です。

清掃内容を改善して欲しいときや、急遽の依頼のときに、すぐに対応してくれる業者を選びましょう。

4.まとめ

医療清掃を業者に依頼するメリットや事例、また業者選びのポイントについてご紹介しました。職員の負担軽減や長期的なコスト削減にも繋がり、人材不足である医療業界にとっても清掃の外注はメリットが多くあります。

「株式会社マコトサービス」は、医療や宿泊、介護施設に特化した清掃業者です。医療関連サービスマーク認定を受けているので、多くの企業様からの信頼が厚く、関東の中でも数多くの実績がある清掃業者でもあります。

医療清掃を業者に委託してはいるけれど、清掃員の高齢化やスタッフによって品質が異なるなど、悩んでいる医療関係の方もいらっしゃいます。医療清掃を新たに業者に依頼しようとご検討中の方だけでなく、現状のサービスでお困りの方も、ぜひ一度ご相談ください。

「株式会社マコトサービス」の画期的なフロアメンテナンスをはじめとする清掃方法について

「株式会社マコトサービス」の画期的なフロアメンテナンスをはじめとする清掃方法について

オフィスをはじめ店舗や病院などでは快適な空間を維持するためにメンテナンスが必要です。多くの施設では、床を定期的にワックスがけしたり、椅子の汚れは張り替えなどを行っていたりするのではないでしょうか。さらに、太陽光パネルは設置しているだけでは年々発電効率が下がってしまいます。こちらも定期的な清掃が必要です。

今回、これらの清掃や張り替えについて画期的な方法を導入している「株式会社マコトサービス」の事業内容を紹介していきます。

1.フロアメンテナンスについて

フロアメンテナンスはオフィスや店舗、病院などあらゆるところで行われていますが、すぐに床に光沢がなくなったり、汚れが目立ったりすることで頻繁にワックスを塗らなければなりません。そのような悩みを解決できる方法がウルトラフロアケア・システムです。

1-1.ウルトラフロアケア・システムとは

「株式会社マコトサービス」では、フロアメンテナンスにウルトラフロアケア・システムを導入しています。この方法でフロアメンテナンスを行うとワックス面が平滑となるため、床に光が均一に反射し、光沢が出ます。光沢が出るだけでもオフィスなどでは見た目の違いがはっきりするため、気持ちのいいものです。

ワックスを塗る前に洗浄をしますが、その後に専用機材を使って床の傷を補修します。このように、床は補修され仕上がりの光沢の美しさから、従来に比べるとワックスを塗る頻度は6分の1程度まで減らすことができます。

ワックスを塗りに来てもらう時間を作るのが難しいというような施設などもあるため、頻度を減らせることで時間の都合も付きやすくなりますし、長い目で見るとコストパフォーマンスを上げることができるでしょう。

1-2.ウルトラフロアケア・システムの特徴

床清掃用に開発された最新のマシンを使用しており、床用ケミカルを使用しています。施工にあたるのは、マシンやケミカルに知識のある清掃責任者に限定。何よりも人体や環境に配慮しているので、生物や人体に有害な洗剤やワックスは使用していません。

1-3.従来のワックスとの違い

ウルトラフロアケア・システムの場合、従来のものと比べると仕上がりの色合いが明るく、輝きがあります。ワックスの皮膜を比べると、ウルトラフロアケア・システムは透明ですが、従来のワックスの皮膜は黄色く変化しています。

2.張り替えなし椅子のクリーニングについて

毎日使うダイニングの椅子などは月日が経つと汚れが目立ってしまうものです。日焼けをしたり、ホコリなどで全体的に黄色っぽくなったり、ときには飲み物をこぼしてしまったりすることもあるでしょう。使用感が出てきてしまった椅子は張り替えをしなければならないものなのでしょうか。実は、張り替えなしで美しい状態に戻すクリーニングがあります。

2-1.張り替えなしクリーニングとは

「株式会社マコトサービス」では、高温スチームとバイオクリーナーを併用することで、見える汚れはもちろん、見えない汚れまですっきりと落とすことができる方法を採用しています。

高温スチームは80℃の温度で頑固な汚れをパワフルに分解し、高圧スチームで噴射することによって、飲み物の汚れや手あか汚れ、汚物汚れなど、汚れの種類を問わずに洗浄することができます。かなり威力がありそうに思われますが、椅子の生地は傷まないので安心して依頼できるでしょう。

汚れが出てくるとどうしても廃液が発生します。これは瞬時に強力バキュームによって回収され、乾燥時間を大幅に短縮できます。汚れや細菌の拡散も防いでくれるので衛生面でも問題ありません。

椅子の素材はビニールレザー、ソファー、ベンチシート、医療用介護用チェアまで多岐にわたるので、幅広いタイプに対応しています。

2-2.張り替えなしクリーニングの特徴

高温スチームクリーニングで併せて使用しているのはバイオと洗剤を組み合わせた洗浄剤です。除菌・洗浄効果が高く、悪臭を生じるバクテリアやウイルス抑え、持続的にバクテリアの増殖を抑えることができるものです。椅子のクリーニングでは椅子そのものがきれいになるだけではなく、洗浄後の除菌や消臭効果も持続します。

3.太陽光パネル洗浄について

太陽光パネルは長年設置していると、発電効率がどうしても低下してしまいます。そこで発電効率を上げるためにできることがあります。それは、太陽光パネル洗浄です。汚れにより、年間2~10%発電効率が落ちてしまいます。当初の事業計画が狂ってくることもあるでしょう。太陽光パネルを洗浄すると平均4~5%発電効率がよくなります。

3-1.太陽光パネル洗浄機PVcleanerとは

「株式会社マコトサービス」が提供するPVcleanerは、パネル表面を傷つけない特殊ブラシを使って洗浄する方法です。使用する洗浄水には純水を使用し、洗浄スピードとパワーにも驚かされます。

太陽光パネルには、鳥の糞が落ちていたり、黄砂や塩分や粉じんなどが溜まっていたりします。立地にも影響されますが、何らかの汚れがどうしても溜まってしまうものです。

人力での作業はどうしてもガラス面に傷を付けてしまいやすいです。PVcleanerでは、専用のブラシを使うことで表面を傷付けることもありません。また、純粋を使用するのは水道水のようにカルキやミネラル分が残留するのを防ぐためです。

4.まとめ

オフィスや店舗、病院、施設などで大切な各種清掃や除菌、なんとなくいつものところに依頼してはいませんか。「こうあったらいいな」と思われることを実現しているのが、「株式会社マコトサービス」のフロアメンテナンスをはじめとする各種清掃です。

人力で行うよりも、仕上がりが確実でメリットも多数あります。画期的な清掃や除菌システムであり、リピートされる方も増えてきました。ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。

清浄度が重要なクリーンルームの清掃方法や種類などを詳しくご紹介

清浄度が重要なクリーンルームの清掃方法や種類などを詳しくご紹介

クリーンルームは清浄度が重要となる清潔な空間のことです。はじめてクリーンルームを建設したときや、日々使用する中での清掃について、どのようにしたらいいのか気になるでしょう。普通の部屋と同じ清掃では清浄度が変化してしまう可能性があるのです。そこで今回は、クリーンルームの清掃方法や種類などについてご紹介いたします。これからクリーンルームを使用する方は、ぜひ参考にしてください。

1.クリーンルーム清掃の種類

クリーンルーム清掃ですが、いくつかの種類が存在しています、大きく分けると以下となります。

1-1.日常清掃

まずは日常清掃です。その名の通り、日常的におこなう清掃のことで、前日あるいは当日に発生した汚れなどを除去することを目的に行われます。清掃をするのは、基本的にクリーンルームを使用した方です。バキュームや純水拭きなどの方法によって、クリーンルーム内を清潔な状態に保ちます。最低でも1日1回はおこなうことになるでしょう。求められるクラスによっては複数回おこなうこともあります。決まった時間に実施するケースが多いのです。

1-2.定期清掃

2つ目の清掃の種類は定期清掃です。日常清掃では落とすことのできていない汚れや、届かない場所に発生している汚れを対象としておこなう清掃となります。いわゆる大掃除のような意味合いと捉えるといいでしょう。一般的には半年に1回のペースで行われます。各エリアや部位ごとに分けた上で、決まった頻度でおこなうのがポイントです。

1-3.特別清掃

3つ目は特別清掃です。これは通常では発生しない特別な状況においておこなう清掃となります。具体的には、クリーンルーム内の間仕切りやレイアウトの変更、機械などの搬入・搬出、事故による汚染の発生などが挙げられます。清掃の内容としては、基本的には鉄器清掃と同じになるでしょう。ただし、清掃後に求められるレベルに関しては明確にした上で実施することになります。

2.クリーンルームの清掃方法

クリーンルームの清掃方法ですが、実際にどのようにして行うのか気になる方も多いでしょう。施設や求められるレベルによって異なる可能性はありますが、基本としては以下のとおりです。

2-1.まずはホコリ取りからおこなう

クリーンルームの清掃において、重要なポイントとなるのが「ホコリを舞い上がらせない」という点です。空気中の微粒子レベルでの清掃を求められるため、ホコリの扱いが大切となります。そこで便利なのが粘着ローラーです。掃除機などをいきなり使用するとホコリが舞ってしまうため、粘着ローラーで表面の埃などの細かいゴミを取り除きましょう。

2-2.上から下に向かっておこなう

掃除の基本となるのが上から下に向かっておこなうということです。重力があるため、ホコリ等は上から下に向かって落ちていくという特性があります。先に床などの低いところから掃除をしてしまうと、その後に棚の上などの高い位置を掃除したときに再び床などが汚れてしまいます。効率が非常に悪いため、上から下に向かっておこなうようにしましょう。

2-3.奥から手前の順におこなう

クリーンルームのように清浄度が重要となる空間での清掃では、奥から手前におこなう順番がおすすめです。手前を掃除してから奥を掃除するという流れにしてしまうと、せっかく清掃を済ませた手前部分に汚れがついてしまうことになるでしょう。奥から手前に向かっておこなっていき、そのまま出入り口を最終点にするというのが理想的です。

2-4.隙間などの狭いところから広いところに向かっておこなう

奥から手前に向かっておこなうのと同じで、隙間などの狭いところから広いところに向かっておこなうようにしましょう。

2-5.拭き取り跡は残さない

ワイパーなどを使って拭き取った際に発生する拭き取りあとは、いわゆるゴミの集合体です。拭き取った際に隅の方に残ってしまうことがよくあります。しかし、」それをそのままにしてしまっては清掃が不完全になってしまうでしょう。しっかりと拭き取り跡もきれいに残さないようにします。

3.クリーンルーム清掃の注意点

クリーンルーム清掃における注意点としては、「人間は汚染物質の塊であることを理解する」という点が挙げられます。普段の生活の中で人体には汚れが付着してしまいますし、皮脂など人体から発生する汚れも存在するでしょう。清掃時にそれらが室内に付着してしまう可能性があるのです。そのことを理解した上で、汚れを付着させないように清掃を行わなければなりません。そのためには清掃ルールや立ち振る舞いが重要です。

4.まとめ

クリーンルームは清浄度を保たなければならないため、清掃方法がとても重要です。いくつか種類のある清掃に共通しているのは、上から下にかけておこなうという点です。徹底的に室内の汚れを微粒子レベルで排除するため、無駄のない手順が求められます。清掃行為がかえって汚染の原因にならないように気をつけましょう。

「株式会社マコトサービス」は、医療などに特化した清掃会社です。クリーンルームの清掃に関しても、環境面の清掃や消毒だけでなく日常清掃に関しても対応しております。クリーンルームの清掃をお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

クリーンルームの清浄度を示す規格や環境モニタリングとは?詳しくご紹介

クリーンルームの清浄度を示す規格や環境モニタリングとは?詳しくご紹介

クリーンルームは一定の清浄度が保たれた清潔な部屋です。清浄度が保たれているかどうかの基準として、「規格」や「クラス」が設けられています。また、それらをクリアできているかの確認方法として環境モニタリングという手段も存在しているのです。しかし、一般的にはあまり知られていないでしょう。そこで今回は、クリーンルームの清浄度を示す規格や環境モニタリングについてご紹介いたします。ぜひ参考にしてください。

1.クリーンルームの規格とは

空間がクリーンルームとして定義されるためには、室内の清浄度が決め手となっています。その清浄度の基準となるものが「規格」です。待機中には目に見える塵埃から見えない微粒子まで、さまざまなものが漂っています。クリーンルームとして安心して使用できるボーダーラインが規格として定められているのです。

代表的な企画としては、以下が挙げられます。

1-1.国際規格

まずは「国際規格」です。現在国際規格として定められているのは、「ISO14644-1」となります。全世界に汎用的に適用される基準値となりますので、世界共通のボーダーラインです。つまり、どの国においてもクリーンルームとして認められる基準がこの国際規格のため、最も信頼できる基準と言ってもいいでしょう。ただし、日本においては国際規格が最も普及しているわけではありません。

1-2.米国連邦規格

米国連邦規格というのは、米国連邦機関が定めている企画のことです。つまり、あくまでも米国において適用されることになる基準となります。米国のクリーンルームにおいては基準としても問題がないものですが、それ以外の国においては企画として有効にはなりません。規格の詳細についても、国際規格とは若干の違いがあります。歴史的な背景により、日本では米国連邦規格が最も普及しています。

1-3.米国航空宇宙局(NASA)規格

米国連邦規格と並び日本で広く普及しているのが、米国航空宇宙局規格です。他の規格に比べると細かくクラスが設定されているというのが特徴となります。クリーンルームの規格とNASAにどのような関係があるのか疑問に思う方もいるでしょう。それは、NASAのアポロ計画や半導体の高密度化によってクリーンルームが飛躍的な発展を遂げたことに起因しています。つまり、NASAによる過去の功績がなければ、クリーンルームはいまほどの発展を遂げていなかったかもしれないということです。

2.クリーンルームの清浄度を表す規格内の「クラス」

クリーンルームの清浄度を示す「クラス」というものが存在しています。規格ごとにそれぞれレベル分けされており、クリーンルームには求められる清浄度が異なるケースがあります。たとえば通常の室内よりも少しだけ清浄であれば問題がない場合をはじめ、半導体工場のように目に見えないほどの微粒子ですら致命的な影響を与えてしまうケースなどさまざまです。工場によって基準値がバラバラでは品質にまで影響してしまうため、統一の基準によって清浄度を担保するためにクラスが設けられました。

基本的なクラスの基準値としては以下のとおりです。

  • 半導体工場の場合、クラスは1〜100
  • 電子部品などの精密工場の場合、クラスは100〜10,000
  • 食品や薬品工場の場合、クラスは100〜100,000
  • 手術室や治療室、自動車部品工場の場合、クラスは1,000〜100,000

クラスが分かれる基準としては、単位容積ごとの空気に含まれている微粒子の数となります。たとえば、1立方メートルの空気の中に、粒径が0.1μm の粒子が1,000個含まれていた場合はクラス3で、10,000個含まれていた場合はクラス4となります。企画によってクラスの分け方や細かさには違いがありますが、唯一共通しているのは「清浄度が高くなるほどクラスは小さくなる」という点です。

3.クリーンルームが規格内かチェックする「環境モニタリング」

クリーンルームのクラスを確かめる方法として、「環境モニタリング」が存在します。環境モニタリングでは、以下の内容について確認します。

3-1.表面付着菌

まずは表面付着菌です。クリーンルーム内の床や壁、その他室内に設置されている機器等の表面に付着している菌をチェックします。

3-2.作業者

2つ目は作業者です。クリーンルーム内で実際に作業する際に使用する作業服や手袋などをチェックします。

3-3.空中浮遊菌など

最後に空中浮遊菌です。クリーンルーム内部や清浄区域の空気中に浮遊している菌のことです。

4.まとめ

クリーンルームはさまざまな規格内の基準であるクラスをクリアしていることで、清浄度が保たれていることになります。決まったタイミングで環境モニタリングを実施することで、常にチェックされているのです。クリーンルームは厳しい基準をクリアしていることで、その本来の役割を果たすことができています。

「株式会社マコトサービス」は、清掃をメインで行っています。クリーンルームの清掃に関しても、環境モニタリング測定の実施によって、検査や確認の対応が可能です。クリーンルームの検査をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

「クリーンルーム」とは?定義やしくみ、用途を初心者向けに徹底解説!

「クリーンルーム」とは?定義やしくみ、用途を初心者向けに徹底解説!

「クリーンルーム」は、あまり聞きなれないものかもしれません。そんな方も、TVなどで髪まですっぽり白い専用着で覆った人が工場や病院の無菌室で働くのを見たことがあるのではないでしょうか。また、クリーンルームの担当者になったものの、クリーンルームがどんなものか分からず困っている人もいるかもしれません。ほこりや汚れを持ち込まず清潔に保たれた部屋が「クリーンルーム」です。今回は、そんなクリーンルームの定義やしくみ、要となどを初心者にもわかりやすく解説していきます。

1.クリーンルームの定義は?

クリーンルームとは、「防塵室」とも呼ばれる部屋のことです。具体的には、次のように定義されています。

1-1.空気中の微生物や微粒子が少ない部屋

クリーンルームとは、「空気中に浮遊している微生物や微粒子が規定レベル以下の空気洗浄度にまで管理された部屋」と定義されています。「空気清浄度」とは、空気中の一定以上の大きさの粉塵の数量で表される空気のきれいさの目安です。この「微粒子」とは、目に見える100分の1の大きさのものを指します。

1-2.湿度と温度が快適な部屋

クリーンルームはさらに、「温度・湿度を快適な状態にして、外のゴミが侵入しないように空圧を制御した部屋」とも定義されています。

1-3.クリーンルームの規格

クリーンルームは、空気の清浄度によってクラス分けされています。1立方メートルの空気中に粒径0.1μm(マイクロメートル)の粒子の量によって、国際統一規格である「ISO規格」で「クラス1」から「クラス9」までの9段階に分けられています。クラスの数字が小さいほど洗浄度が高い空間だと言えますが、設備費やランニングコストがかかることになります。

2.なぜクリーンルームが必要なのか?

人の目に見えない微粒子や微生物をできる限り除去した清潔な空間は、なぜ必要なのでしょうか。クリーンルームを必要とする業界によって、クリーンルームは2つに分けられています。どのような業界でクリーンルームが必要とされているのか見ていきます。

2-1.工業用クリーンルーム

半導体や液晶、電子部品機器やプリント基板といった精密機器製造は、微細な粉塵や汚れの付着も大きな影響を与えてしまいます。また、製造者がかいた汗が落ちてしまうようなことがあっては、精密機器は正確に作れません。安心した製造のために作られたのが工業用クリーンルームです。徹底した粉塵管理が必要な製品製造においては、クラス3~5のクリーンルームが適当です。印刷工場や自動車工場などは、7~8クラスで対応できます。

2-2.バイオロジカルクリーンルーム

微粒子とともに空気中を浮遊する微生物や菌の数を徹底管理しなければならない食品加工や医療分野で用いられるのが、バイオロジカルクリーンルームです。食品加工(乳製品・食肉加工・発酵食品加工・醸造など)やバイオ関連、植物工場、研究施設など、バイオロジカルクリーンルームが必要な分野はさまざまあります。

また、病院においても無菌治療室や手術室など細菌やウィルス、カビなどの微生物による空気感染が起こらないよう、細心の注意を払う必要があります。そのような部屋にクリーンルームが適用されます。

3.クリーンルームのしくみ

クリーンルームには、空気を天井から下方に吹出し循環させる「パッケージエアコン乱流方式」や水平方向に吹出しさせる「水平層流方式」などさまざまな種類があります。ここではすべてのクリーンルームに共通する基本的なしくみを紹介していきます。

3-1.清潔な空気を循環させる

粒径0.3μm以上の微粒子を99.99%捕集する効果のあるHEPAフィルタを使い、集塵を行います。フィルタとファンが一体化したFFU(ファンフィルタユニット)を使い、部屋いっぱいにきれいな空気を拡散させます。

3-2.排気する

FFUの反対側の壁に排気口を設けることで、浮遊物が自然と押し流される気流が作られ清浄度を保てます。

3-3.密閉する

クリーンルームの室内に外部からの汚染流入を防ぐために、クリーンルームは密閉空間にする必要があります。そのためには室内は、室外よりも気圧が高い陽圧の状態を保たなければなりません。FFUによって常に空気を取り入れることで陽圧を保つとともに、入口を密閉するようにします。

4.まとめ

目に見えない微細なほこりや汚れ、菌などを持ち込まないクリーンルームは、さまざまな精密機器製造や食品加工、そして医療の現場など多岐にわたる分野で使用されています。クリーンルームの設備や運営にはコストがかかります。使用する目的に応じたクラスのクリーンルームを選べば、コストの無駄が省けます。現在、さまざまな分野でクリーン化が進められているので、今後もクリーンルームの需要は拡大していくでしょう。

医療・宿泊・介護施設に特化した清掃業を手掛ける「株式会社マコトサービス」では、クリーンルーム向けの消毒や環境モニタリング測定を行っております。クリーンルームが実際に清潔な状態を保てているかどうかを測定するとともに、普段手の届かない所まで徹底消毒いたします。クリーンルームの日常清掃も、専門的な教育を受けたスタッフが行います。ぜひお気軽にご相談ください。