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清浄度が重要なクリーンルームの清掃方法や種類などを詳しくご紹介

清浄度が重要なクリーンルームの清掃方法や種類などを詳しくご紹介

クリーンルームは清浄度が重要となる清潔な空間のことです。はじめてクリーンルームを建設したときや、日々使用する中での清掃について、どのようにしたらいいのか気になるでしょう。普通の部屋と同じ清掃では清浄度が変化してしまう可能性があるのです。そこで今回は、クリーンルームの清掃方法や種類などについてご紹介いたします。これからクリーンルームを使用する方は、ぜひ参考にしてください。

1.クリーンルーム清掃の種類

クリーンルーム清掃ですが、いくつかの種類が存在しています、大きく分けると以下となります。

1-1.日常清掃

まずは日常清掃です。その名の通り、日常的におこなう清掃のことで、前日あるいは当日に発生した汚れなどを除去することを目的に行われます。清掃をするのは、基本的にクリーンルームを使用した方です。バキュームや純水拭きなどの方法によって、クリーンルーム内を清潔な状態に保ちます。最低でも1日1回はおこなうことになるでしょう。求められるクラスによっては複数回おこなうこともあります。決まった時間に実施するケースが多いのです。

1-2.定期清掃

2つ目の清掃の種類は定期清掃です。日常清掃では落とすことのできていない汚れや、届かない場所に発生している汚れを対象としておこなう清掃となります。いわゆる大掃除のような意味合いと捉えるといいでしょう。一般的には半年に1回のペースで行われます。各エリアや部位ごとに分けた上で、決まった頻度でおこなうのがポイントです。

1-3.特別清掃

3つ目は特別清掃です。これは通常では発生しない特別な状況においておこなう清掃となります。具体的には、クリーンルーム内の間仕切りやレイアウトの変更、機械などの搬入・搬出、事故による汚染の発生などが挙げられます。清掃の内容としては、基本的には鉄器清掃と同じになるでしょう。ただし、清掃後に求められるレベルに関しては明確にした上で実施することになります。

2.クリーンルームの清掃方法

クリーンルームの清掃方法ですが、実際にどのようにして行うのか気になる方も多いでしょう。施設や求められるレベルによって異なる可能性はありますが、基本としては以下のとおりです。

2-1.まずはホコリ取りからおこなう

クリーンルームの清掃において、重要なポイントとなるのが「ホコリを舞い上がらせない」という点です。空気中の微粒子レベルでの清掃を求められるため、ホコリの扱いが大切となります。そこで便利なのが粘着ローラーです。掃除機などをいきなり使用するとホコリが舞ってしまうため、粘着ローラーで表面の埃などの細かいゴミを取り除きましょう。

2-2.上から下に向かっておこなう

掃除の基本となるのが上から下に向かっておこなうということです。重力があるため、ホコリ等は上から下に向かって落ちていくという特性があります。先に床などの低いところから掃除をしてしまうと、その後に棚の上などの高い位置を掃除したときに再び床などが汚れてしまいます。効率が非常に悪いため、上から下に向かっておこなうようにしましょう。

2-3.奥から手前の順におこなう

クリーンルームのように清浄度が重要となる空間での清掃では、奥から手前におこなう順番がおすすめです。手前を掃除してから奥を掃除するという流れにしてしまうと、せっかく清掃を済ませた手前部分に汚れがついてしまうことになるでしょう。奥から手前に向かっておこなっていき、そのまま出入り口を最終点にするというのが理想的です。

2-4.隙間などの狭いところから広いところに向かっておこなう

奥から手前に向かっておこなうのと同じで、隙間などの狭いところから広いところに向かっておこなうようにしましょう。

2-5.拭き取り跡は残さない

ワイパーなどを使って拭き取った際に発生する拭き取りあとは、いわゆるゴミの集合体です。拭き取った際に隅の方に残ってしまうことがよくあります。しかし、」それをそのままにしてしまっては清掃が不完全になってしまうでしょう。しっかりと拭き取り跡もきれいに残さないようにします。

3.クリーンルーム清掃の注意点

クリーンルーム清掃における注意点としては、「人間は汚染物質の塊であることを理解する」という点が挙げられます。普段の生活の中で人体には汚れが付着してしまいますし、皮脂など人体から発生する汚れも存在するでしょう。清掃時にそれらが室内に付着してしまう可能性があるのです。そのことを理解した上で、汚れを付着させないように清掃を行わなければなりません。そのためには清掃ルールや立ち振る舞いが重要です。

4.まとめ

クリーンルームは清浄度を保たなければならないため、清掃方法がとても重要です。いくつか種類のある清掃に共通しているのは、上から下にかけておこなうという点です。徹底的に室内の汚れを微粒子レベルで排除するため、無駄のない手順が求められます。清掃行為がかえって汚染の原因にならないように気をつけましょう。

「株式会社マコトサービス」は、医療などに特化した清掃会社です。クリーンルームの清掃に関しても、環境面の清掃や消毒だけでなく日常清掃に関しても対応しております。クリーンルームの清掃をお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

クリーンルームの清浄度を示す規格や環境モニタリングとは?詳しくご紹介

クリーンルームの清浄度を示す規格や環境モニタリングとは?詳しくご紹介

クリーンルームは一定の清浄度が保たれた清潔な部屋です。清浄度が保たれているかどうかの基準として、「規格」や「クラス」が設けられています。また、それらをクリアできているかの確認方法として環境モニタリングという手段も存在しているのです。しかし、一般的にはあまり知られていないでしょう。そこで今回は、クリーンルームの清浄度を示す規格や環境モニタリングについてご紹介いたします。ぜひ参考にしてください。

1.クリーンルームの規格とは

空間がクリーンルームとして定義されるためには、室内の清浄度が決め手となっています。その清浄度の基準となるものが「規格」です。待機中には目に見える塵埃から見えない微粒子まで、さまざまなものが漂っています。クリーンルームとして安心して使用できるボーダーラインが規格として定められているのです。

代表的な企画としては、以下が挙げられます。

1-1.国際規格

まずは「国際規格」です。現在国際規格として定められているのは、「ISO14644-1」となります。全世界に汎用的に適用される基準値となりますので、世界共通のボーダーラインです。つまり、どの国においてもクリーンルームとして認められる基準がこの国際規格のため、最も信頼できる基準と言ってもいいでしょう。ただし、日本においては国際規格が最も普及しているわけではありません。

1-2.米国連邦規格

米国連邦規格というのは、米国連邦機関が定めている企画のことです。つまり、あくまでも米国において適用されることになる基準となります。米国のクリーンルームにおいては基準としても問題がないものですが、それ以外の国においては企画として有効にはなりません。規格の詳細についても、国際規格とは若干の違いがあります。歴史的な背景により、日本では米国連邦規格が最も普及しています。

1-3.米国航空宇宙局(NASA)規格

米国連邦規格と並び日本で広く普及しているのが、米国航空宇宙局規格です。他の規格に比べると細かくクラスが設定されているというのが特徴となります。クリーンルームの規格とNASAにどのような関係があるのか疑問に思う方もいるでしょう。それは、NASAのアポロ計画や半導体の高密度化によってクリーンルームが飛躍的な発展を遂げたことに起因しています。つまり、NASAによる過去の功績がなければ、クリーンルームはいまほどの発展を遂げていなかったかもしれないということです。

2.クリーンルームの清浄度を表す規格内の「クラス」

クリーンルームの清浄度を示す「クラス」というものが存在しています。規格ごとにそれぞれレベル分けされており、クリーンルームには求められる清浄度が異なるケースがあります。たとえば通常の室内よりも少しだけ清浄であれば問題がない場合をはじめ、半導体工場のように目に見えないほどの微粒子ですら致命的な影響を与えてしまうケースなどさまざまです。工場によって基準値がバラバラでは品質にまで影響してしまうため、統一の基準によって清浄度を担保するためにクラスが設けられました。

基本的なクラスの基準値としては以下のとおりです。

  • 半導体工場の場合、クラスは1〜100
  • 電子部品などの精密工場の場合、クラスは100〜10,000
  • 食品や薬品工場の場合、クラスは100〜100,000
  • 手術室や治療室、自動車部品工場の場合、クラスは1,000〜100,000

クラスが分かれる基準としては、単位容積ごとの空気に含まれている微粒子の数となります。たとえば、1立方メートルの空気の中に、粒径が0.1μm の粒子が1,000個含まれていた場合はクラス3で、10,000個含まれていた場合はクラス4となります。企画によってクラスの分け方や細かさには違いがありますが、唯一共通しているのは「清浄度が高くなるほどクラスは小さくなる」という点です。

3.クリーンルームが規格内かチェックする「環境モニタリング」

クリーンルームのクラスを確かめる方法として、「環境モニタリング」が存在します。環境モニタリングでは、以下の内容について確認します。

3-1.表面付着菌

まずは表面付着菌です。クリーンルーム内の床や壁、その他室内に設置されている機器等の表面に付着している菌をチェックします。

3-2.作業者

2つ目は作業者です。クリーンルーム内で実際に作業する際に使用する作業服や手袋などをチェックします。

3-3.空中浮遊菌など

最後に空中浮遊菌です。クリーンルーム内部や清浄区域の空気中に浮遊している菌のことです。

4.まとめ

クリーンルームはさまざまな規格内の基準であるクラスをクリアしていることで、清浄度が保たれていることになります。決まったタイミングで環境モニタリングを実施することで、常にチェックされているのです。クリーンルームは厳しい基準をクリアしていることで、その本来の役割を果たすことができています。

「株式会社マコトサービス」は、清掃をメインで行っています。クリーンルームの清掃に関しても、環境モニタリング測定の実施によって、検査や確認の対応が可能です。クリーンルームの検査をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

「クリーンルーム」とは?定義やしくみ、用途を初心者向けに徹底解説!

「クリーンルーム」とは?定義やしくみ、用途を初心者向けに徹底解説!

「クリーンルーム」は、あまり聞きなれないものかもしれません。そんな方も、TVなどで髪まですっぽり白い専用着で覆った人が工場や病院の無菌室で働くのを見たことがあるのではないでしょうか。また、クリーンルームの担当者になったものの、クリーンルームがどんなものか分からず困っている人もいるかもしれません。ほこりや汚れを持ち込まず清潔に保たれた部屋が「クリーンルーム」です。今回は、そんなクリーンルームの定義やしくみ、要となどを初心者にもわかりやすく解説していきます。

1.クリーンルームの定義は?

クリーンルームとは、「防塵室」とも呼ばれる部屋のことです。具体的には、次のように定義されています。

1-1.空気中の微生物や微粒子が少ない部屋

クリーンルームとは、「空気中に浮遊している微生物や微粒子が規定レベル以下の空気洗浄度にまで管理された部屋」と定義されています。「空気清浄度」とは、空気中の一定以上の大きさの粉塵の数量で表される空気のきれいさの目安です。この「微粒子」とは、目に見える100分の1の大きさのものを指します。

1-2.湿度と温度が快適な部屋

クリーンルームはさらに、「温度・湿度を快適な状態にして、外のゴミが侵入しないように空圧を制御した部屋」とも定義されています。

1-3.クリーンルームの規格

クリーンルームは、空気の清浄度によってクラス分けされています。1立方メートルの空気中に粒径0.1μm(マイクロメートル)の粒子の量によって、国際統一規格である「ISO規格」で「クラス1」から「クラス9」までの9段階に分けられています。クラスの数字が小さいほど洗浄度が高い空間だと言えますが、設備費やランニングコストがかかることになります。

2.なぜクリーンルームが必要なのか?

人の目に見えない微粒子や微生物をできる限り除去した清潔な空間は、なぜ必要なのでしょうか。クリーンルームを必要とする業界によって、クリーンルームは2つに分けられています。どのような業界でクリーンルームが必要とされているのか見ていきます。

2-1.工業用クリーンルーム

半導体や液晶、電子部品機器やプリント基板といった精密機器製造は、微細な粉塵や汚れの付着も大きな影響を与えてしまいます。また、製造者がかいた汗が落ちてしまうようなことがあっては、精密機器は正確に作れません。安心した製造のために作られたのが工業用クリーンルームです。徹底した粉塵管理が必要な製品製造においては、クラス3~5のクリーンルームが適当です。印刷工場や自動車工場などは、7~8クラスで対応できます。

2-2.バイオロジカルクリーンルーム

微粒子とともに空気中を浮遊する微生物や菌の数を徹底管理しなければならない食品加工や医療分野で用いられるのが、バイオロジカルクリーンルームです。食品加工(乳製品・食肉加工・発酵食品加工・醸造など)やバイオ関連、植物工場、研究施設など、バイオロジカルクリーンルームが必要な分野はさまざまあります。

また、病院においても無菌治療室や手術室など細菌やウィルス、カビなどの微生物による空気感染が起こらないよう、細心の注意を払う必要があります。そのような部屋にクリーンルームが適用されます。

3.クリーンルームのしくみ

クリーンルームには、空気を天井から下方に吹出し循環させる「パッケージエアコン乱流方式」や水平方向に吹出しさせる「水平層流方式」などさまざまな種類があります。ここではすべてのクリーンルームに共通する基本的なしくみを紹介していきます。

3-1.清潔な空気を循環させる

粒径0.3μm以上の微粒子を99.99%捕集する効果のあるHEPAフィルタを使い、集塵を行います。フィルタとファンが一体化したFFU(ファンフィルタユニット)を使い、部屋いっぱいにきれいな空気を拡散させます。

3-2.排気する

FFUの反対側の壁に排気口を設けることで、浮遊物が自然と押し流される気流が作られ清浄度を保てます。

3-3.密閉する

クリーンルームの室内に外部からの汚染流入を防ぐために、クリーンルームは密閉空間にする必要があります。そのためには室内は、室外よりも気圧が高い陽圧の状態を保たなければなりません。FFUによって常に空気を取り入れることで陽圧を保つとともに、入口を密閉するようにします。

4.まとめ

目に見えない微細なほこりや汚れ、菌などを持ち込まないクリーンルームは、さまざまな精密機器製造や食品加工、そして医療の現場など多岐にわたる分野で使用されています。クリーンルームの設備や運営にはコストがかかります。使用する目的に応じたクラスのクリーンルームを選べば、コストの無駄が省けます。現在、さまざまな分野でクリーン化が進められているので、今後もクリーンルームの需要は拡大していくでしょう。

医療・宿泊・介護施設に特化した清掃業を手掛ける「株式会社マコトサービス」では、クリーンルーム向けの消毒や環境モニタリング測定を行っております。クリーンルームが実際に清潔な状態を保てているかどうかを測定するとともに、普段手の届かない所まで徹底消毒いたします。クリーンルームの日常清掃も、専門的な教育を受けたスタッフが行います。ぜひお気軽にご相談ください。

医療施設でのクリーンケアシステムを生かした清掃の流れとは?詳しくご紹介

医療施設でのクリーンケアシステムを生かした清掃の流れとは?詳しくご紹介

医療施設は、さまざまな感染症の危険であふれています。その中で患者さんや医療スタッフの皆さんの安全を確保するために、クリーンケアシステムが助けとなります。ここでは医療施設がもつ、他の施設とは異なる特性について、そして清掃法とは具体的にどのように行うのかをわかりやすくご紹介しましょう。

1.院内清掃が他の一般的な清掃と異にする点

医療施設での清掃の場合、他の一般的なビルやオフィスの清掃業務と比較して、かなり異なる点が多くあります。それは医療施設であることによる、独特な状況があるからです。単純に清掃作業を行うというひと言では済まされません。ここでは、医療施設における清掃が、他の一般の清掃とどう異なるのかについてご紹介します。

1-1.人の動きの中で行われる

一般のビルやオフィスの清掃作業の場合、そこでの業務が行われない日や時間を狙って、清掃作業を行うことがほとんどです。ところが、医療施設では、誰もいないという状況は起こりません。入院患者がいたり、24時間体制でスタッフが入っていたりすることも多いでしょう。ですから、作業はそのような人々の存在を念頭に置いて行われなければなりません。

1-2.さまざまな施設が複雑に存在している

たとえば病院は、診察室・処置室・手術室・病室・検査室・ICU・事務室などがあります。それぞれの施設の性格に応じた清掃の方法が適切に行われる必要があるでしょう。そしてそれらは前回の記事でご紹介した「ゾーニング」によって区別されています。そのそれぞれに求められる清浄レベルや方法で清掃が行われなければなりません。それにより、医療施設の清掃はより複雑となるのです。

1-3.さまざまな取り扱いの注意が必要な機材・機器や用具がある

医療施設には、さまざまな検査機器や薬品、精密な器具などが多く存在しています。清掃作業を行う際は、それらの取り扱いや振動・衝突などに注意をしなければなりません。また、小さな埃を残すことすら許されないエリアもあるので、全く気が抜けない作業を強いられます。

1-4.作業場の安全性が格段に異なる

医療施設で発生する廃棄物(ゴミ)の中には、患者の血液が付いた注射針や消毒綿などがあります。また、処置の際に発生する患者の体液が付着したガーゼ・手袋など、感染の可能性がある廃棄物の扱いについても慎重でなければなりません。

2.クリーンケアシステムによる清掃法

医療施設は、独特な環境や状況があり、そこでの清掃作業は、一般のビルなどの清掃の方法とは大きく異なることを述べました。そのような環境での清掃は、クリーンケアシステムという独特の基準と方法によって行われています。ここでは、それに則った作業法で注意されている点などについてご紹介します。

2-1.適したモップの使用

小さな埃やクズは、医療現場の大敵です。もし埃を残せば、それがウイルスや病原菌などの温床となり、より不衛生となってしまうからです。

清掃の際には、埃をできるだけ確実に取れるようなものを使用します。たとえば、ドライモップ(乾式)とウエットモップ(湿式)のように使い分けを行いましょう。また、色の異なるモップを、それに対応するゾーンで使用したり、より除去率の高いマイクロファイバー製のモップやクロスを使用したりします。

2-2.厳選された洗剤の使用

清掃といえば、使用する洗剤も重要です。使用するクリーナーは、EPA(アメリカ環境保護局)に登録されたものを使用するケースが多いでしょう。それらの成分により、ウイルスに対して効果が現れるとして使用されている施設が多く存在します。

2-3.日常清掃の方法

日常清掃とは、毎日行われる清掃作業の事で、病室や患者が毎日利用する場所での清掃を指します。日常清掃には鉄則があり、たとえば順番に関しては「奥から手前に」「上から下に」「左方向と右方向を、重複部分を作りながら繰り返し拭く」事を基本として、丁寧に清掃を行いましょう。

モップによる清掃について、水を含めるかどうかで「乾式清掃」と「湿式清掃」とがあり、それらを効果的に組み合わせて行います。「乾式清掃」と「湿式清掃」のそれぞれにモップの使い方を決めて行います。

2-4.感染経路の遮断を意識して

同時に日常清掃では、感染防止に当たるという本来の目的をもとに、感染経路の遮断を行いましょう。施設にいる人が、手を触れる機会が多い場所の除菌作業を徹底して行います。たとえば、ドアノブ・取っ手・エレベーターのスイッチ・手すり・壁などは、丁寧にかつこまめに清掃作業を行うべきです。

また、手を触れられない場所であっても室内環境や換気を行い、窓や通気口・エアコンの吹き出し口も埃を取り、通気を良くしておく必要があるでしょう。そのような点からも、病原菌が増えにくい環境づくりを目指しましょう。

2-5.血液・体液の扱い

CDC(米国疾病管理予防センター)で定められた、血液や体液による汚染時の対処法があります。
1点目に、「こぼれた血液、あるいは他の潜在的に感染可能な物質が流出した場合は、速やかに清掃をし、汚染除去を行う」ことです。また2点目は、「血液あるいは体液のこぼれた場所を掃除した後、500~615ppm程度の、次亜塩素ナトリウム製剤で、表面を消毒すること」とあります。

4.まとめ

他の一般の施設とは異なり、さまざまな感染の危険のある医療施設での清掃は、より確実に行う必要があるでしょう。感染を防ぐために、クリーンケアシステムがあり、細かな方法が示されています。それに加えて、医療スタッフと清掃スタッフの広い知識と技術によって、施設内の安全が保たれるのです。

「株式会社マコトサービス」では、知識と技術豊かな清掃作業をお手伝いさせていただいております。確かな清掃、確かな医療施設の安全確保について取り組まれておられる方、関心がおありの施設の方がおられましたら、お気軽にお問い合わせください。ご相談にも誠心誠意お応えいたします。

感染を防止する清掃プログラム「クリーンケアシステム」独自の社員教育とは?

感染を防止する清掃プログラム「クリーンケアシステム」独自の社員教育とは?

「クリーンケアシステム」とは、ただきれいに清掃するのではなく、科学的根拠「EBM」に基づいた高水準清掃プログラムです。スタッフは、感染経路を遮断して二次感染を防ぐための独自の清掃プログラムを徹底的に研修しています。また、クリーンケアシステムは医療施設専用の清掃プログラムであることから、スタッフは清掃技術に加えお客様視点に立ったホスピタリティも十分教育を受ける必要があります。クリーンケアシステム独自の社員教育について、詳しく紹介していきます。

1.採用時研修

スタッフ採用時には、クリーンケアシステムの技術に加えて、マナー・接遇や危機管理についても教育が行われます。病院で働くスタッフや患者さまによりよい環境を提供するべく、専門チームで採用時研修に当たり継続的な人材の育成を図っています。

1-1.マナー・接遇

清掃技術はもちろん、医療施設での清掃だからこそ必要なものは適切なマナーや接遇です。医療施設を訪れる外来の患者さんや入院中の患者さんにとっては、清掃員も病院のスタッフの一員であり医療従事者としてみなされます。具合の悪い状態にある患者さんの心に寄り添えるような温かな対応ができるように徹底して指導していきます。

1-2.技術研修

医療施設の清掃は、「汚れの除去行為」という側面と「清潔を維持する行為」という側面が必要です。また、時には血中病原体の安全な処理も行うことになります。科学的根拠に基づいた清掃方法を、徹底的に学びます。

待合室などの「一般清掃区域」と手術室などの「清掃区域」、トイレなどの「汚染拡大防止区域」をそれぞれ分けて清掃する「ゾーニング管理」はその1つです。感染経路や感染リスクについて正しい知識を持った上で、ゾーンごとにクロスやモップなどの清掃用具を分けて使うことを徹底して覚えます。

マイクロファイバー製品の掃除用具や転倒防止の安全基準を満たしたワックス、EPA登録クリーナーなどの使い方、接触感染の経路になり得やすい部分(エレベーターのボタン・手すり・ドアノブなど)の除菌の徹底、六面体(床・壁・天井)を意識した清掃方法について実践的に研修をしていきます。

1-3.危機管理教育

感染症に対する標準的な危機管理「スタンダードプレコ―ション」についての研修では、「感染症の伝播経路にならないように自分の身を守ること」を具体的に学んでいきます。

さらに新採用者は、病原性の強い感染症の伝播経路にならないことを覚えます。病原性の強い感染症とは、具体的にはインフルエンザやノロウィルスなどです。このような感染症の流行期前には、新採用者のみならずスタッフ全員で感染症についての基礎知識の確認をします。

そして、インフルエンザの流行期前にはスタッフ全員が予防接種を完了させる、マスク着用を徹底する、ノロウィルス流行期には接触部位を次亜塩素酸ナトリウムで拭き上げたり手袋の取り換え頻度を上げたりするなど、感染症の特徴に応じた遮断策を徹底します。

1-4.情報管理教育

医療施設で働く際には、患者さまの病状などプライベートな面を目にすることが多々あります。また、医療施設についての情報も、決して漏えいすることのないよう、情報管理教育を徹底して行います。

2.スタッフ研修

スタッフへの研修は、新採用時だけではありません。月に1度程度、経営者さまや管理者さま、現場職員さまと清掃についての意見交換をする「定例清掃会議」と、半年に一度お客さまや本部員に実施する「満足度・美観度アンケート」の結果についてフィードバックし、問題点の改善を行います。また、定期的にフォローアップ研修も行っていきます。

3.責任者研修

クリーンケアシステムのプロとして新人・中堅を育成し、適切な管理業務ができるように、責任者もまた研修を続けていきます。また、事務所責任者会議を定期的に行い、責任者同士の横のつながりによる情報交換も行います。感染症への対応は日々情報が更新されていきます。それに即時対応し全スタッフに周知徹底できる体制を、責任者を筆頭に構築しています。

4.まとめ

ビルやオフィスなどの一般的な清掃業務とは異なり、医療施設の清掃は特別な配慮や技術が必要になります。なぜなら、医療施設には具合の悪い患者さまが集まる場所であり、感染症が持ち込まれた場合重篤な症状に陥ってしまう危険があるからです。そのような医療施設の清掃業務に当たるスタッフには、クリーンケアシステムを徹底的に教育する研修体制が必要です。

医療・宿泊・介護施設専門の清掃を行う「株式会社マコトサービス」では、患者さまや病院スタッフの皆様に安心していただける院内清掃を目指した清掃プログラム「クリーンケアシステム」を導入しております。クリーンケアシステムのプロとしてのスタッフを養成するために、日々研修や社員教育を行って、感染症に関する知識や清掃技術を磨いています。茨城県を中心に、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・栃木県・群馬県・福島県・山梨県・長野県・静岡県の医療施設にうかがいます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

感染症対策・衛生管理を守るクリーンケアシステムの考え方とは?詳しくご紹介

感染症対策・衛生管理を守るクリーンケアシステムの考え方とは?詳しくご紹介

感染症の多い現在にあって、医療現場や高齢者福祉施設などでの衛生管理の重要性は、非常に高くなっています。とくに、清掃に関しての考え方や技術が見直されています。その中で注目され、採用されているのが「クリーンケアシステム」です。ここでは、医療現場での取り組みを中心に、クリーンケアシステムの内容についてご紹介します。

1.医療施設などに広がるクリーンケアシステム

今、人々は感染症に対して関心が高く、敏感であり、その意識や体制を施設にも求める動きが高まっています。とくに病気に対しての抵抗力の低い方が集まる病院などの医療施設や、高齢者や乳幼児が集まる施設に関しては、徹底した衛生管理が必要です。またその体制自体で、その施設の良し悪しを判断されがちな現状もあります。そのような施設でのクリーンケアシステムの考え方についてご紹介します。

1-1.クリーンケアシステムとは

施設によっては、徹底した感染防止を行うことの必要性の高いところがあります。医療施設、高齢者や乳幼児の集まる施設などが該当するでしょう。感染症に対しての抵抗力が弱い人のための施設は、感染症対策のシステムが十分に働いていなければなりません。

ただ施設をきれいにするというだけではありません。施設においては、科学的根拠をもとに施設内での感染を食い止め、清潔さや快適さを作り出す体制が求められます。これを「クリーンケアシステム」と呼びます。

1-2.CDCガイドラインとクリーンケアシステム

クリーンケアシステムを実現していくうえで土台となるのが、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)で定められたガイドラインです。

CDCとは、国内外における人々の健康と安全の保護について主導することを目的とする、アメリカの連邦組織です。CDCの目的は、「疾病・傷害・および障害の防止と管理により、健康と生活の質の向上を図ること」とあります。健康についてのさまざまな情報における信頼性の検証や、国内外への情報提供の働きを担っています。CDCは、最近さまざまな感染症についての対策についてニュースで紹介され、耳にすることが多いでしょう。

日本の厚生労働省が、「介護現場における感染対策の手引き」においてCDCガイドラインの「標準予防策」を示してから、国内においてもそれに則った制度が作られ、他の施設でも適用され今に至ります。

1-3.医療現場とCDCガイドライン

2022年2月発行の日医雑誌第127巻第3号に、福岡大学医学部講師である向野賢治氏が、「院内感染の標準的予防策」という原稿を投稿しています。そこには、CDCのガイドラインを受け、日本の医療現場での理想的な予防策について述べられています。

CDCのガイドラインは、「標準予防策」と「感染経路別予防策」という2つの予防策について示しています。それをもとに、さまざまな感染症に対してのこまごまとした対応についてまとめられています。

標準予防策においては、感染者との接触に対する対応について言及されています。感染経路別予防については、感染の要因である「感染源患者」、「感染経路」、「感受性患者」の三者のうち、感染経路を最重要として、それを遮断する方法について打ち立てられているのです。それをさらに掘り下げ、「空気予防策」「飛沫予防策」「接触予防策」の3つの側面から感染経路を絶つことが示されています。

そしてその策をベースとしてシステムを構築し、さらに設備や用具により衛生面を推進させることで、クリーンケアシステムが成り立つことを向野氏は提唱しています。

2.ゾーニングを生かした徹底した清掃

施設内で病気の感染を起こさないためには、もちろん必要な場所の殺菌・消毒作業も必要ですが、同時に徹底された清掃も重要です。その一つの方法として「ゾーニング」という考えに基づいた清掃法があります。ゾーニングとはどのような考え方なのか、医療の現場ではどのように生かしているかについて次に解説します。

平成27年度に、「院内清掃ガイドライン」が発表され、医療機関における衛生保持のための基準が発表されました。これは、医療法第20条において示されている「病院等の医療機関について清潔を保持すること」という医療施設の業務上の義務について、その「清潔さ」の基準が施設によってばらつきがあったという現状を受けての事でした。

「院内清掃ガイドライン」で最初に挙げられた概念が、「ゾーニング」です。医療施設の中には、徹底された清潔度を維持することが求められる手術室や、汚染されたものを管理する場所などが、混在しているのが通常でしょう。そこで、それぞれの目的の場所ごとに清潔にするレベルを設定し、それぞれの「ゾーン」の環境の管理をしようという考え方が「ゾーニング」です。

ガイドラインでは、施設内のそれぞれの部屋を洗浄度クラスⅠからVに振り分け、衛生管理の細かなラインを設定しています。具体的には換気の頻度・室内圧・給気最終フィルタの効率などを数字で設定し、管理しやすくしています。

さらに、それぞれのエリアを色で表すという工夫もしています。青は清潔エリア(清浄度クラスⅠ・Ⅱ)、緑は通常医療エリア(清浄度クラスⅢ・Ⅳ)、白は一般エリア、黄色および赤は汚染拡散防止エリア(清浄度クラスⅤ)とされています。その色は清掃道具に反映させ、その場所に最も適した効果的な清掃道具を使うようにしているのです。またその使い分けは、道具によって感染源を広めないための方法でもあるのでしょう。

3.まとめ

今世の中で感染症の予防や衛生管理への関心が非常に高い中、医療施設をはじめとする各施設は、徹底した管理体制を組みつつ業務に当たらなければ、人々に認められない状態にあります。そこで基礎となるのがクリーンケアシステムです。これは、その施設が、より安心して利用ができる証にもなります。

「株式会社マコトサービス」では、クリーンケアシステムを実施するためのあらゆる技術と知識によって、さまざまな施設が安心して利用されるような環境づくりをお手伝いしております。そのような体制つくりを検討されている施設の方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。誠心誠意ご要望にお応えいたします。

オンライン展示会に参加しました!!

このたび、オンライン展示会に出展する事となりました。展示会など中々開催できない時期ではありますがオンライン上で環境表面殺菌システムHALOSILの良さを皆さまにお伝え出来たらと思っております。是非下記URLよりご参加ください。宜しくお願い致します。
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病院清掃の方法とは?病院清掃の3つのポイントも併せて紹介

清掃員

病院では商業施設やオフィスとは異なり、病気になっている人が多く出入りする場所のため、常に清潔に保っておく必要があります。また、病気の原因となるウイルスや菌なども空気中に多く存在しているため、感染対策が欠かせません。しかし、「どのように感染対策すればいいのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、病院清掃の重要性と病院の清掃方法、3つの清掃ポイントについてご紹介します。病院内の感染対策や清掃方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

病院清掃の重要性

病院は病気になっている人が集まる場所のため、オフィスや商業施設以上に衛生管理に気をつけなければいけません。もし清掃を怠れば、ウイルス・菌が蔓延し、病人が増える恐れがあります。また、もともと病気にかかっている人の状態を悪化してしまう可能性もあるため、病院は常に清潔な状態を維持し続けることが大切なのです。

しかし、常に病院を清潔に保つためには、時間と労力がかかるため、清掃業者に依頼する医療機関も少なくありません。清掃業者に依頼することにより、時間や従業員の負担が減るだけでなく、プロならではの感染対策がされた清掃により、病院内を常に衛生的に良い状態に保つことができます。

病院清掃の方法

病院清掃は大きく分けて「日常清掃」「定期清掃」「臨時清掃」の3つに分けられます。ここからは、それぞれの具体的な方法や清掃箇所について紹介します。

日常清掃

日常清掃とは、病室・トイレ・洗面・待合室など人の出入りが多い場所の清掃を毎日行う清掃のことです。人の出入りが多い場所はそれだけ菌・ウイルスなども多くなるため、毎日しっかりと清掃・除菌を行うことが重要です。

特に、病院では多くの人の手が触れる場所から感染する恐れが高いため、トイレの洗面にある蛇口や手すりなど、人の手に触れやすい箇所はアルコール消毒が必要です。他にも、建物の周辺や玄関のゴミ拾い、エレベーター内の吹き上げなどを行います。

定期清掃

日常清掃では落としきれない汚れや、専門の技術を持っていないとできない部分の汚れなどを集中して行うのが定期清掃です。定期清掃では、院内や待合室の床磨き、ガラス清掃、エアコン、換気扇洗浄など、日常清掃ができない場所を重点的に行います。病院や業者によって異なりますが、定期清掃の頻度は数か月に1回程度です。

臨時清掃

定期清掃では、清掃を行わない場所の汚れが目立った場合や、急を要する清掃が必要になったときに行う清掃です。例えば、病院の看板やエアコン内部の清掃、外壁や屋根の清掃、高い場所のガラス清掃、排水管清掃・浄化槽、貯水槽清掃などです。

病院清掃のポイント

ここからは、清掃業者が行う病院清掃を行うときの一般的なポイントについて紹介します。

「ゾーニング」で清掃レベルを管理

病院には、待合室や診療室、手術室、病室など役割に応じてさまざまな部屋や設備があります。場所によっては注意を払うレベルが異なるため、院内の清浄度によってエリア分けすることを「ゾーニング」と言います。

例えば、バイオクリーン手術室や一般手術室など、高レベルの清潔さが求められる場所は「清潔区域」とし、トイレや汚物処理室などの感染の可能性がある場所は「汚染拡散防止区域」とするなどして、病院全体の清潔さを保つ必要があります。

「カラーリング」で感染対策

トイレ用具が食堂や病室で使用されるのを防ぐためにも、「カラーリング」でゾーンごとに区切った箇所ごとに使う清掃用具を色分けすることがポイントです。このように、清掃用具を色分けすることによって、清掃道具や人間の手を経由した感染を防ぐことができ、他のゾーンへの汚染の拡散を防ぐことができます。

「一方向拭き方法」で感染予防

モップを往復して拭くと、一度拭き取った汚れや微生物が再度付着して、見た目は綺麗になっても除菌にはならず、感染リスクを高めてしまいます。そのため、病院清掃ではモップを一定の方向で清拭する「一方向清拭」が基本です。
また、通常の清掃では一度使用したモップを水で洗って再び他の場所の清掃を行います。しかし、この方法だと細菌やウイルスを拡散させてしまうため、病院清掃では次々と清潔なスペアモップに交換しながら清掃を行うのが基本です。

まとめ

今回は、病院清掃の重要性と病院清掃の方法、3つの清掃ポイントについて紹介しました。

病院は病気が集まる場所のため、ウイルスや菌が空気中に漂います。そのため、商業施設やオフィスといった場所よりも入念に清掃を行うことが必要です。しかし、病院の感染対策に配慮した清掃を行うためには、時間と労力がかかるため、現在は、ほとんどの病院は清掃業者に委託しています。

「株式会社マコトサービス」では、宿泊施設をはじめ、医療・介護施設に特化した清掃会社です。当社では、インフルエンザやノロウイルスなどの感染を阻止する除菌はもちろんのこと、施設内の感染を防ぐ対策も行っております。また、”目に見える”汚れを除去するだけではなく「におい」や「細菌」など、目に見えない汚れなども清潔に仕上げます。

病院の清掃業者をお探しの方は、「株式会社マコトサービス」にお気軽にお問い合わせください。

光触媒とは?光触媒を室内で使用するメリット・デメリットを紹介

ビルと太陽

近年、外壁材や塗料として使用されている光触媒ですが、実は室内でも使用できることをご存知でしょうか?しかし、「実際にどのような効果があるのか分からない…」といって導入をためらっている方も多いかと思います。

そこで今回は、光触媒の特徴と室内で使用するメリット・デメリットについてご紹介します。光触媒を室内に導入することを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

光触媒とは?

光触媒とは太陽や蛍光灯などの光が当たると、その表面で強力な酸化力が生まれ、接触してくる有機化合物や細菌などの有害物質を除去できる環境浄化材料です。そのため、光を十分に必要とする光触媒を使用する場合、住宅やビルの壁面に使用するのがとても効果的です。

例えば、光触媒に含まれる二酸化チタンが太陽光に当たると活性酸素が作り、汚れを分解する「セルフクリーニング機能」を発揮します。また、塗膜が超親水状態という水を弾く状態になることにより、雨が降った時に分解した汚れを洗い流す効果もあります。

さらに、光触媒塗料は耐用年数が長いことが特徴で、最長20年と言われています。一般的に、塗料はグレードによって耐用年数と価格が変動し、安価なアクリル塗料やウレタン塗料の耐用年数は5〜8年、シリコン塗料は10年と言われています。そのため、この20年という耐用年数は、現在販売されている塗料の中でも非常に長い耐用年数なのです。

室内に光触媒を使用する5つのメリット

光触媒塗料は、室外に塗料されることが多いですが、室内でも使用することが可能です。そこでここからは、室内で光触媒を使用する5つのメリットについていくつか紹介します。

消臭効果

光触媒には、二酸化チタンという成分が含まれています。この二酸化チタンが紫外線や蛍光灯などの光が当たると活性酸素を生成され、接触する臭いの原因の物質を吸着して水と二酸化炭素に分解して除去します。タバコの臭いやカビ臭、靴の臭いなど室内をあらゆる臭いを消臭するメリットがあります。

有害物質の分解、除去効果

室内のアレルギー疾患の原因として建材や家具から揮発する「ホルムアルデヒド」と言われる有害物質も、光触媒コーティングが分解して、除去する効果があります。また、光触媒コーティングは、薬品や毒性のある物質で除去する方法とは異なり、安全性が非常に高い酸化チタンアパタイトという食品添加物にも使用されている物質が主成分ですそのため、副作用も出ないということもメリットの1つです。

抗菌効果

光触媒は消臭効果に加えて、ノロウイルスやインフルエンザ、大腸菌、サルモネラ菌、カビ菌などを分解して除去する効果を持っています。特に、カビ菌などは繁殖すると胞子を放散させるため、カビのある部分にカビ取り剤で対処しても浮遊しているカビ菌の胞子が再び繁殖します。しかし、光触媒を壁クロスや天井面にコーティングすれば、これらの胞子にとても効果があるのです。

防藻・防カビ効果

銀イオンが含まれている光触媒は、抗菌効果があるため、少ない光でも抗菌効果を発揮します。また、今までの抗菌剤では分解できなかった菌が死滅時に出す有害物質も光触媒酸化チタンが分解する効果があります。例えば、O-157、大腸菌、カビなどの菌を防ぎ、防カビ効果によって嫌な臭いも防ぐことが可能です。

防汚効果

光触媒は、壁クロスに接触するアンモニアやその他の化学物質を分解して除去する効果があるため、タバコなどによる黄ばみを抑制する効果があります。その結果、清掃やリフォームのコストダウンにもつながります。

光触媒のデメリット

光触媒にはたくさんのメリットがありますが、デメリットも少なからず存在します。例えばデメリットとして挙げられるのは、費用の高さです。光触媒は非常に耐久性が高いだけでなく、さまざまな機能を備えている分、費用も高くなってしまうのです。また、光触媒は酸化チタンが主な主成分です。酸化チタンは、その性質上、カラーバリエーションが白色系の色に偏ってしまいます。そのため、外壁塗料として黒などの濃い色の塗料にするのは難しいことから、選べる色の種類が限られてしまうこともデメリットとして挙げられます。

まとめ

今回は光触媒の特徴と、室内で使用するメリット・デメリットについて紹介しました。

光触媒は、外壁塗料としてのイメージが強いですが、室内でも使用されています。また、光触媒は消臭や除菌などの多くのメリットがありますが、デメリットもあります。メリット・デメリットを知った上で、光触媒を導入するかどうかを検討することをおすすめします。

光触媒の導入を検討中の方は、「株式会社マコトサービス」にぜひお問い合わせください。当社は、ホテル清掃サービスをはじめ、医療・介護施設に特化した清掃会社です。当社では、一般的な清掃業務の他、椅子・ソファーのクリーニング、光触媒の散布などの業務も承っております。

光触媒の導入を検討中の方は、「株式会社マコトサービス」にお気軽にお問い合わせくださいませ。